胃下垂の原因は大きく3つ

胃下垂は、胃が正常な位置（へそより上）より下がっている状態のこと。
ひどい方はへそのあたりや骨盤の位置まで下がります。

原因① 筋力の低下

原因は様々ですが、まず考えられるのは、お腹の壁の脂肪不足や腹圧が減少、姿勢の悪さ、骨盤の歪みなど。
いずれも胃を支える筋肉が弱いときに起こりやすくなると言えるので、
「腹筋を鍛えるのがいい」とよくすすめられますが、腹筋を鍛えても簡単に改善しません。

原因② 食べすぎ・飲みすぎ

次に考えられる原因は、食べすぎ・飲みすぎです。
一度に大量の食物を胃に入れると消化が悪くなり、胃の中の重みで胃が垂れ下がってしまうことがあります。

原因③ 自律神経の乱れ

もうひとつの原因は心因性で、過度のストレスや疲労により自律神経が乱れると、胃での消化が悪くなり、
胃の中の重みで胃が垂れ下がってしまいます。自律神経の不調を正して、ストレスをなくす必要があります。

腹筋を鍛えたり、
消化酵素剤で胃下垂は根本解決しない

病院では「胃下垂は胃の状態のことで、病気ではない」と言われることが多いようです。
病院などでの一般的な対処法として、「腹筋を鍛えるのがいい」とよくすすめられる他に、逆立ちが良い、ストレスや疲労を改善する、暴飲暴食をやめるなどいろいろ助言されるようですが改善しないのが実情です。症状が重い場合、薬物療法として消化管運動調整剤や消化酵素剤を処方されることもありますが、薬は症状を抑えるもので、胃を上げるものではありません。